アジア圏海外赴任者に必要な配慮

  数ヶ月間インドネシアに滞在した経験から海外赴任者に必要な配慮を考えて見た。

 まずは大前提として以下のことから

滞在経験のない人は現地の生活習慣がわからない

これです、これに尽きる。

タクシー移動が贅沢に思われたり、現地は物価や住居が安いと思われたり日本の感覚で物事を判断されがちです。

まずはタクシー移動について

東京で生活する場合、どこに行くにでも電車を利用出来ます。つまり一人で自由に行動できる。しかしインドネシアやアジアの一部の国では交通インフラが整っていない、つまり電車やバスが利用できないのです。外国人が移動する場合タクシーの利用を余儀なくされます。

さらに、タクシー移動中はよくドライバーから話しかけられる。インドネシアでは運転手と会話をすることが一般的なのか、とにかくかなりの頻度で質問されます。

「どこからきたのか?」「どれくらいの期間住んでいるのか?」「ここは気に入ったか?」など質問自体は簡単ですが、言葉があまり通じない現地ではこれが最初のチャレンジになまる、慣れないうちはストレスを抱える原因にもなる。そんな時、リラックスできる部屋があると無いではかなりの差が出てきます。

居住空間について

インドネシア都心での外国人向け家具付きのアパートの値段ですが、最低でも7万円〜です。「高い」と思う方もいるでしょうが、これが現実です。4〜5万のアパートも少なからずありますが、広さやサービス、衛生面に問題があったりするので、お勧めできません。現に私は最初5万くらいのアパートに住み、エレベーターに閉じ込められたり、虫に刺されて目が腫れたり、設備が毎週故障するなど散々な目に会いました。

しかし、そのこと以前に狭いビジネスホテルのような部屋で毎日過ごし、外に出たいが、なれない言語でのやり取りが必要になる。これがかなりのストレスになりました。このことから、室内でも快適に過ごせる十分なスペースが必要です。

4〜5万のアパートを選択するくらいなら、Kost(コス)と呼ばれるシェアハウスを選択する方が良いと思います。 

現地の物価について

現地の人にとっては非常に望ましくない状況だとは思いますが、私の生活費を考えた場合、食費(時々日本食)、通信費などは日本より多少安いが、そう極端に違いはありません。それに比べ人件費、地域の最低賃金やタクシー代などはかなり安いです。一部の市場を除いて人材は買い手市場になっています。海外の企業が働き手を求めてやって来るのはそれが理由ですが、物価に人件費があっていない現地の人たちを考えると肩身が狭い思いもあります。特にインドネシアでは、輸入品に高い関税がかけられている為、日本の方が普通に安く変えたりします。シンガポールの免税店に買い出しに行く人も多いとか。

そのようなことから、決して全ての物価が安い訳ではありません。むしろ現地の人が生活できるように安く食べられる屋台があるだけです。

 

企業となると海外赴任手当について議論されることもあると思いますが、好きな飲食店もない不慣れな場所で、生活しようとすると最初は必要以上にお金がかかってしまいます。情報が不足している為、値段のよくわからない店に入って思った以上に高かったり、タクシーでぼったりにあってしまったり、そう言うことが日常的にあります。

そのような理由から、生活コストが日本以上かかってしまうことがあり、会社からのサポートが重要になります。損した分だけでも手当でまかなえれば仕事に対するモチベーションがかなり変わります。

仕事をする上で大切な事

ポジションを明確にする事

日本人がアジア圏に赴任する際、少なくともマネージャーやリーダー的な仕事を任されることが多いと思います。しかし仕事の内容がマネージメントであっても日本側との兼ね合いで明確にポストが与えられない場合、赴任者は現地の期待と日本からのミッションに挟まれ大変な状況に陥ります。

変化する現地で裁量が振れないストレスは、かなり大きなものです。より正確な情報が現地にある場合は特に赴任者に明確で適切な裁量が必要となります。

 

他にも気づいた点を追記していきますが、大切なスタッフを現地に送り出す企業の方々の参考になれば幸いです。